発行日 2016年1月10日
発行人 サンセイ「パートナー編集室」
平成28年の新年に思うこと
社長 冨田 稔
昭和36年2月20日に産声を上げた私たちの会社も、今年満55年を迎えることが出来ました。これもひとえに、お客様からのご愛顧と従業員の皆様のお力によるものであり、心より感謝申し上げます。
さて、私自身も昭和56年4月に入社しておりますので、今年で満35年の勤務となります。また、翌年の昭和57年7月に創業者の前社長中野芳男が他界した後、弱冠29歳の私が会社の舵取りを引継ぎましたので、今年で34年目のお役となります。随分、遠くへ来たものだと実感しておりますが、振り返ると右も左もわからない者が小さな会社と云えども社長を拝命したのですから、まわりの皆さんはびっくりしたことでしょうし、どうなるかとご心配もされたことと思います。
しかしながら、天は私を見捨てはしなかったのです。と云うのも前社長の友人で当社の非常勤取締役の津国さんが精神的な支えとなって頂き、また、NHKを定年退職された湯川さんを当社にお迎えすることが出来ました。湯川さんはNHKさんとのパイプ役は勿論、作業にも積極的に参加されるなど全く頼もしいお人柄でした。その後も、現在放送センター所長の中川さんや品質管理課の柳沼さんが入社され、私を取巻く人の輪は素晴しくも強力な布陣となったのです。その後も多くの方のサポートもあり、現在の陣容に整っていくことになりました。どれだけ感謝を申し上げればよいのか分かりません。
私の手元に「昭和61年(1986年)の年頭における対応問題」と題したメモがあります。私は毎年新年を迎えるにあたって、取組むべき課題や目標を整理しているのは今も変わりがありませんが、30年前の内容を幾つか紹介すると「3.創業25年記念事業 4.就業規則等諸規定の整備 5.若年幹部社員の育成 7.共同・第2共同・スタジオ業務体制強化 8.本社事務所移転の調整作業 9.新規事業(ハウスクリーニング共済会)の展開準備 12.放送センターでの教育システム確立 13.従業員に対する教育対策」などが取りあげられていました。この中で注目するのは5.9.の項目で、30年経った現在においても同じ課題があります。
今年は、過去のキーワードでも使った『去年と違う自分づくり』をもう一度皆さんと共有したいのです。気張ることはありません。どんな小さなことでもいいのです。確実に実現できることをやってみませんか。自分に目標を与え、自分にプレッシャーをかけることで進歩が生まれると思います。19世紀のイギリスの科学者の言葉に「他人と自分を比較して、他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない。しかし、去年の自分より今年の自分が優れていないということは、立派な恥である」とあります。
是非、何か一つでも、去年と違う自分を実現するため『去年と違う自分づくり』をキーワードに一人一人が変わっていくことを約束しましょう。