発行日 2004年7月10日
発行人 サンセイ 「パートナー編集室」
44期事業年度を振り返って
社長 冨田
本本年度の幕開きは、NHK放送センター清掃契約の初めての他社との競争からでした。当社は昭和36年設立当初から内幸町のNHK放送会館業務を受注し、昭和46年には現在の放送センターをはじめNHKホールの業務を受注しました。
現在では、札幌放送局・さいたま放送局・横浜放送局・菖蒲久喜ラジオ放送所・NHK放送技術研究所・NHK学園他多数のNHK関連物件の業務を受注しており、これ程多くのNHKの仕事に携わっている会社は全国でも当社しかありません。
そんな会社の本丸であるNHK放送センター清掃契約が他社との競争になりました。今年度の経営方針でも表明したとおり、契約を勝ち取るため全力で取り組み、見事受注することができました。
これまでの作業実績が高く評価されたことが一番の継続受注に結びついた理由と考えています。 NHKをはじめ他の物件も他社との競争が多くなり、ますます会社の体力・独自性が試されるようになってまいりました。
今年度はこのような環境の中、顧客のニーズを「先読み・先取り」した環境創造事業を展開するスタートの一年でもありました。
特に、札幌営業所においては、新規顧客開拓の切り口として各商品の販売モデルを試行錯誤しながら実践しており、全社での展開に結びつくことも間近と思います。
また、この事業の中核をなすケムドライシステムの需要はますます高くなって来ており、新しいカーペットクリーニングの分野を確立するものと考えますので、当社独自の販売モデルを多岐にわたって確立することが重要なことになってきました。
会社は今、新しい環境の中どう針路を取ろうかと考えながら進んでいます。
今まで安定企業と呼ばれてきた会社はもう存在しませんし、新しい世の中には新しい考え方と仕組みが必要となり、その対応を怠った企業の継続発展はあり得ないのです。
今期も会社体質改善の為、昇給を行わず更に賞与のカットも実施し、また、受注以来放送センター清掃業務に貢献してきた深夜班を解散して、時代に適応した業務体制に改組しました。
会社組織も下期より変更し、将来を見据えた体制としました。これは、当社の中核事業である清掃事業の体制充実と、経営管理体制の強化を目的としたわけです。
今期もあと残すところ1ヵ月程となりましたが、売り上げは解約や契約変更などにより前期より約80百万の減収が見込まれます。
しかしながら、利益においては当初計画していた予算より上回ることが見込まれましたので、業績を考慮しての配分を実施することにしました。
まだまだ先の見えない状況が続く中、全社一丸となって取り組んでいく課題が目白押しですが、今期の取り組みを見る限り「新しい人、若い人、やる気のある人」が活躍し評価される風土を醸成することが、新しい世の中で「社会から必要とされる会社」として継続発展するために必要であると確信しています。
現場と私
入社から4年が経過しました。
最初は、放送センターの配属で何も分からず右往左往の状態で失敗の連続もあり諸先輩の厳しい指導により基本的な仕事を覚えました。
現場ってどんなところで何をするのかとても不安な気持ちもありました。
早朝に出勤すると控室には誰もいません。もう既にそれぞれ持ち場に入り、息つく暇も無く大忙しの状態でした。
でも、皆さんが生き生きとして作業に当たっている姿は感動しました。
その後NHKホールに異動しました。そこでは公演対応等があり夜間作業も経験しました。
特に、紅白歌合戦の徹夜作業は神経が擦り減るくらいの緊張の連続でした。
紅白が終わり元旦を迎えたときは達成感を覚えました。そしてその年に文京区の施設であるシビックホールに異動いたしました。
作業的にはNHKホールと同じように公演対応業務に加え、主に区民に貸し出す会議室、多目的室の管理業務という仕事があります。
その内容は、お客様(区民)の接客業務です。音響機器・映像機器のセットもしなければなりません。
しかも、区で決めた色々な規約がありかなり複雑です。それらを、全員が熟知する為には、勉強が必要でありデジカメでマニュアル書を作成し、勉強会も行いました。未だにマニュアル書は自分の財産です。
色々と大きな現場を経験させていただき現場はドラマチックな場所でやりがいのある職場だと思っています。