発行日 2013年1月10日
発行人 サンセイ「パートナー編集室」
新年を迎えて
社長 冨田 稔
皆さん、明けましておめでとうございます。
今年の干支は巳です。暦によると、今年の巳年は世の中が変わる年と言われています。平成の24年間は日本にとって何とも情けない時代であり、国民から変化を求め期待された民主党政権も、結果的には厳しい評価を受けることとなりました。
当社は2月20日の創立記念日で創立52年を迎えることになりますが、創業期から成長期を過ぎ、新たな変革の時代に突入しています。ご存知のとおり、当社と縁の深いNHKの契約方法も広く他の業者に解放されましたので、継続契約が約束されている訳ではありません。この為、当社もこれまでの経営基盤をダイナミックに見直していかなければならない環境に変化してきています。これは当社だけに当てはまることではなく、すべての企業に共通する経営環境となってきています。
当社のNHK関連の売上比率は52期で全体の40%を超えています。過去においては60%を超えている時代もありました。この売上比率は以前であれば安定している会社の象徴の根拠となっていましたが、競争の時代になった世の中では大きなリスクを背負った経営環境と言わざるを得ません。この状況を打開するため、新規顧客の開発に取組んでいますが、価格競争はますます激化しており適正価格における受注は困難を極めています。また、52期の業務別売上は清掃業務が73%設備関係業務11%警備業務と運搬請負各6%その他4%の構成であることから、以前からの経営課題である設備関係業務の拡大と運搬請負などの独自業務の拡大が急務と理解できます。つまり、顧客と業務の偏りを変革していくことが、当社に求められた生き残りの方法と考えています。
私の使命は社会から必要とされる企業として、会社を継続発展させることです。その為のテーマが「創造と挑戦」です。19世紀のイギリスの科学者ラボック博士は「他人と自分を比較して、他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない。しかし、去年の自分より今年の自分が優れていないということは、立派な恥である」と言っています。一人ひとりが自分自身の変化への「創造と挑戦」を約束したならば、我々が提供するサービスは社会から必要とされると確信しています。
世の中の景気をどうこう言っても、どうする事も出来ません。しかしながら、私たちは自分を変えることは出来るのです。