パートナー 第32刊 7月号
発行日 2006年7月10日
発行人 サンセイ 「パートナー編集室」

ビルメンテナンス業界の今後について

社長  冨田 稔

現在のビルメンテナンス業は、業界始まって以来の大転換期にあるといえます。

この難局を載り切りながら企業を持続的に成長させる為には、企業や業界がおかれている経営環境を的確に把握して対策を立てる必要があります。

この経営環境の認識を整理すると、「不動産の所有と経営の分離」と「アウトソーシング化」の2つの潮流が見えてきます。

前者は従来一致していた不動産の所有主体と経営主体が分離され、特に不動産の経営を仕事とする新たなサービス業態が登場したことであり、後者は、自社の事業で中核的でない部分については外部の第三者に委託することによって全体としての経営効率を最大化させる戦略のことです。

この両者の共通項こそ、次の時代のビルメンテナンス業の課題であり、また、この経営特質を備えた企業こそが、次の時代に生き残れる可能性を持っていると考えます。

共通項とは次の3点になります。

  1. 発注者が儲かってはじめて自分も儲かる運命共同体的な契約関係のこと
  2. 発注者と受注者がそれぞれリスクを分担し、利益を分配すること
  3. 発注者と受注者がコストダウンか品質の向上か共通の目標を持ち、作業結果の共通の効果測定をすること

当社の可能性は、品質管理部が中心になって進めている社内インスペクションを発注者とともに実施するというような、ごく身近なところにあります。

当業界はかつてない曲がり角に差しかかっています。現在をチャンスと捉えるか、仕事の新たな可能性をその中から引き出せるか、それらは私たちの創造的な努力にかかっていると考えます。

5年後に、あの時の取り組みがあって今があると、回想できるような仕事に取り組んで行こうではありませんか。

 

社内労働災害防止標語入選作品決まる!

社内労働災害防止標語入選作品決まる!応募総数162点の中から入賞3点・佳作5点が選出され、去る6月26日に本社にて表彰式が行われました。入賞作品は各現場にポスターとなって掲示されています。この8点は東京ビルメンテナンス協会主催の労働安全衛生標語に応募することになっています。

【入賞】

無理せず、無視せず、
油断せず初心忘れず安全作業

急ぐ時こそもう一度
基本に戻って安全作業

心にすき、仕事にすき、
そんなあなたを事故は好き

入賞者を代表して賞状をうけとりニッコリ。 8名の皆さんおめでとうございます!

【佳作】

朝のあいさつと笑顔が
一日の無事故のはじまり

なれた手に危険のシグナル見落とすな

事故防止 気配り目配り心の和

ちょっとまて 見直す余裕が事故防止

一人一人が会社の宝
思いはひとつゼロ災害

 

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