発行日 2000年11月16日
発行人 サンセイ「パートナー編集室」
雑 感
社長 冨田 稔
最近よく考えることがあります。
会社が大きくなることは社会にとって何を意味することなのかということです。
お客様から頂いている仕事に誠心誠意取り組むことが我々の会社の使命です。
お客様のニーズ(望んでいること)を表現し、当社との取引によって得られるメリットを最大限お客様に提供することで、当社は社会から必要な会社として認められ、拡大発展出来るのです。
そんな会社にとってお客様に迷惑・デメリットを会社の管理体制の不備から与えてしまったとしたら会社は生き残れることが出来るでしょうか。
まして会社を大きくすることで管理の不行き届きがでるようでは論外です。
振り返ってみるといろいろな思い出があります。
嬉しかったこと、楽しかったこともありましたが、今鮮明に覚えているのは辛かったことばかりです。
責任をとって会社を辞めなくてはいけないかな、と思ったこともありました。
全くの素人で入社したものですから、何をどうしていいか解らなく、責任だけが重くのしかかっていたような気がしていました。
汚い話ですが食べた物がそのまま排出された日々があったことを覚えています。
何が辛かったというと、いろいろな事故・クレームが起きたことです。
初めの頃は30歳にも満たない若造でしたから、人生の先輩方には遠慮をしていました。
その遠慮がいけなかったのでしょうか、問題が多発したものです。
そのたびに「二度とこのようなことが起きないように」といって始末書を書いたものです。
自分がやったことならば「二度と起こさないように」と断言できるのですが、自信がないのです。
なにしろ当時現場の人達をコントロールしていない状況でしたのでほとほといやになりました。
そんなことが立て続けにあったものですから、とうとう私も開き直ったんでしょう。
「どうせ責任をとるのは俺なんだから、思った通りにやらせてもらうことにしよう」と。
管理体制に問題がうっ積していましたので、各責任者を大幅に入れ替え、会社に対する意識の改革に取り組み始めたのです。
それまでの会社とは給料を払うだけの機能としてか評価されていなかったと思います。
「人切り冨田」と囁かれはじめたのはその頃からでした。
事故・クレームの9割は会社が怠っている現場管理の落ち度によるものです。
残りの1割は皆さん方による慣れと不注意が原因と考えています。
会社の管理の対応が悪いところの皆さんは、なかなか会社の方を見てくれません。
これは当然皆さんの責任ではなく、会社の責任です。
あってはならない状態です。
今、会社は「顧客志向・現場志向」を今期のテーマのひとつとして掲げています。
お客様に一番近いところで活躍されている皆さんが会社の方をいつも見ていてくれないとこのテーマの実現はあり得ません。
是非、これからもお客様が考えていらっしゃること、皆さんが考えていらっしゃること、そして会社が考えていることを共有することにより、社会にお客様に貢献していこうではありませんか。
目上の人に「ご苦労さまでした」は使えない(「警備員の一般的心得」より)
互いの労をねぎらう言葉に「ご苦労さまでした」や「お疲れさまでした」という言葉があります。
これはどの職場でも一日の仕事が終わったときに使われる言葉です。しかし、この言葉は相手によって使い分ける必要があるのです。
「ご苦労さまでした」は同期入社か年齢が自分より下(年下であっても地位が自分より上の場合は使えません)に使い、「お疲れさまでした」は目上の人に使う言葉という決まりがあるからです。
ところが「ご苦労さまでした」の苦労に「ご」がつき、そのうえ「さまでした」と丁寧な言い方をするので、これは敬意を表す言葉だから目上の人に使ってもよいと思い違いしている人が多いようです。
お客様をお送りする際など「本日は遠いところご苦労様でした・・・」などと言ってはいませんか?