新年のご挨拶

社長　冨田　稔

あけましておめでとうございます。

昨年、わが国は千年に一度といわれる東日本大震災の大禍に遭い、未曾有の被害を受けました。私も6月に気仙沼、10月に大船渡を訪問させて戴きましたが、想像を絶する光景が広がっていました。ボランティア活動でがれき処理を行いましたが、作業に当たった場所が住宅地でしたので、お茶碗や箸等の食器の破片や表札などがまだ散乱しており、ここに生活していた方の事を思うと心が痛みました。また、我々はボランティア活動を終え東京に戻れば日常生活に戻れますが、被災された方々のいままでの日常生活が無くなったことを思うと、如何に我々が幸せかを思い知らされました。

今年が平穏で平凡な年となることを願うばかりです。
さて、当社も昨年の2月で創立50周年を迎えることが出来ましたが、50年の道のりは決して平坦一路ではありませんでした。そして、日本の経済、産業の動きは時代の変換期に遭遇し、未曾有の厳しさをもって急速且つ激しく変化しています。この様な環境下において、50年の歴史を刻むことが出来たのも、偏にお取引先、協力企業、社員の皆様の深いご理解とご支援、ご尽力の賜であり、心より感謝申し上げます。

そして、このような環境下であるからこそ、当社がテーマとして掲げる、行動目標は「創造と挑戦」到達目標は「安心と信頼」を思い起こし、時代の大きなうねり中で、「人と建物にやさしいプロのサービスを」のスローガンを忘れずに、新たなる未来に向かってさらなる健全なあゆみを進め、社会から必要とされる企業を目指していく所存であります。

最後になりますが、被災地域の1日の早い復興を願うとともに、当社も社員一人ひとりが持てる力を発揮し、それが束ねられることで、必ず輝かしい更なる50年が開けることを信じております。
今年も宜しくお願い致します。