個人情報保護法を考えよう!
「個人情報の保護に関する法律」が平成17年4月より全面施行されました。サンセイも「プライバシーマーク」の取得を目指し、全従業員へ勉強会を開催したり誓約書の取り交わしを行いました。「個人情報保護法」や「Pマーク」という言葉はすっかり耳に馴染んだと思いますが、ここで重要なポイントをおさらいしておきましょう。
◆個人情報とは何ですか?
氏名だけメールアドレスだけでは特定できないが、他の情報と合わせることで特定の個人を識別できる情報のことです。
◆どんな事件が起きてるの?
企業(特に金融機関)からの顧客情報紛失、情報の盗難、悪意のある漏洩や不正利用、コンピューターへの外部からの不正アクセスなどが主です。これらが原因で流出した個人情報を悪用した犯罪が増えているのです。
◆私たちが仕事中に気をつけることがあるの?
・清掃作業中や警備巡回中にオフィス内の資料などを覗き込んだりするのはやめましょう。その気はなくてもいらぬ嫌疑の元になってしまいます。
・業務中に偶然見たり聞いたりした個人情報を、他人に話してはいけません。
・ゴミや廃棄物は個人情報のある、なしに係わらず決められたルールに従って処理をしましょう。もちろん拾ったり、情報を持ち出したりなどは絶対にダメです。
◆個人情報が漏洩したら・・・?
個人情報の漏洩は事故を通り越して「事件」として扱われてしまいます。裁判所の判断では現在の損害賠償の基準額は個人情報1人分当たり約15,000円と考えられています。100人分の流出で150万円、1万人分で1億5千万!想像できない額ですね。
仕事中にあなたのちょっとした行動から大量の個人情報が流出してしまったら・・・それが悪用されたら・・・それはあなたも会社も責任を問われることになるのです。現場に出るときの心構えを再確認して、今まで以上に注意して行動するようにしましょう。
〜今月のマメ〜
個人情報保護法の全面施行に伴い、患者を「番号札で呼ぶ」「ポケベルで呼ぶ」など特別な対応をとる病院も出てきました。事故につながるのでは・・という声もあり模索が続いているようです。医療の安全か?個人情報か?最優先は何なのでしょうか?