4S 「整理・整頓・清掃・清潔」の推進
皆さんの現場、控え室、資機材置き場、ゴミ集積場など整理整頓、清掃は行き届いていますか?
まずは、以下の点検項目を現場を見ながらチェックしてみましょう。
1.控え室の整理整頓はできていますか。
2.控え室の清掃は毎日行っていますか。
3.適正な作業着・作業靴を着用していますか。
4.ゴム手袋等の保護具を着用していますか。
5.保護具、手工具は定期的に点検していますか。
6.危険物、有害物は適正に管理していますか。
7.避難通路等に物品を置かないようにしていますか。
8.控え室での火気の後始末は確実に行っていますか。
9.各所で適正な照明が保たれていますか。
10.換気扇や空調設備は有効に稼動していますか。
11.脚立にゆがみはありませんか。
12.脚立の各部に曲がり、破損、金具の異常等はありませんか。
13.休憩時に機材や道具類をまとめていますか。
14.作業終了後には機材等を速やかに片付けていますか。
15.洗剤や掃除道具、機材などはいつも決められた場所に保管されていますか。
ビルメンテナンス業における労働災害は、転倒、転落、ムリな姿勢など作業行動や作業方法の欠陥に伴うものが大半を占めていますが、機械や設備に起因する災害も無視はできません。
実行されている項目は継続していき、問題点は早期改善を図りましょう。
一度現場の皆さんで確認しあって、問題事項を徹底的に排除し、安全な職場環境を確立していきましょう。
また、資機材等は定期的な点検を行って、不良のものは適正な補修、修理を行いましょう。
『整理』と『整頓』の意味の違いをご存知ですか?
さっそく辞書で調べてみましょう!
『整理』とは・・乱れたものを整え秩序正しくすること。不必要なものを取り除くこと。
⇒ つまり、使いやすさを最優先に片付けること。
『整頓』とは・・よく整った状態にすること。キチンと片付けること。
⇒ つまり、見た目に美しく片付けること。
つまり、見た目のきれいさだけでは「整理整頓」とは言えず、使いたいものがすぐに
取り出せるようにあるべき場所に収められている状態を「整理整頓」というのです。
今回は「整理整頓」をテーマに考えたいと思います。
さて、前述しました「整理整頓」の意味はご理解いただけましたか?
正しい意味を知ったうえで考えると、あなたは「整理整頓」を行っているでしょうか?
職場の控え室、機材置き場、ご自宅・・・では、実験です。
ご自宅を想像してください。またご自宅で実際に挑戦してみてください。
以下のものはどこにあるかわかりますか。すぐに取り出せますか。
爪きり・耳かき・体温計・懐中電灯・はさみ・印鑑・ガムテープ
パスポート・保険証・予備のボタン・ボールペン・レジャーシート
さあいかがでしょう。一見そこらにありそうで、でも改めて言われると本当に入っているかしら?
あらどこにしまったかしら?なんて考えちゃいますね。
宅急便がきて「はんこ、はんこ・・・」と探し回り、お兄さんは玄関に立ったまま・・・なんて経験ありますよね。
上記のもの、30秒くらいで出せないと「整理整頓」に合格点はつきませんよ〜。
〜 「整理整頓」のポイント 〜
1.不要なものは取り除こう!
必要なものなのか、不要なものなのか、その基準を自分なり、各家庭なりで決めることが重要です。○年使わなかったら捨てる!と決めると処分しやすくなりますよ。
2.置き場所を決めよう!
なるべく動かないで作業できる、と言うのが基本の配置。
とにかく使うものは使う場所のご近所を定位置にしましょう。
使う場所を考えると自然に置き場が決まるはず・・・
3.入れ方を決めよう!
使用頻度を考えて収納しましょう。直立して手を下ろした状態で指先の位置から目線の高さにはよく使うものを、時々使うものは手を伸ばしたら届くところへ。まためったに使わないものは一番上、又は一番下に入れましょう。
4.元に戻そう!
とにかく出したら元に戻して整理整頓されている状態を保つ。これが整理整頓をキープするコツです!
ポイントをクリアすることで無駄な動きや時間を節約することが可能になります。
家の中でも会社でもルールは同じ、とにかく優先順位をつけることが「整理整頓」への第一歩です。
また不要なものは捨てる、ということだけではなくフリーマーケットに出す、リサイクルショップに持っていく、必要としている人にあげる、など有効活用することも視野に入れましょう。
日本人は海外に比べ平均して所有品目が多いそうです。
また物を溜め込みやすいタイプとして①とりあえず取っておく、②記念に取っておく、③同じものを買う、④やたらに物を飾り立てる、⑤衝動買いする、というのがあげられるようです。思い当たる節がある方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
今年は早めに、年末に向けて「整理整頓」始めてみませんか?