労働衛生意識の高揚
10月1日〜7日は「全国労働衛生週間」です。
今年のスローガンは『見つめてください心とからだ 見直しましょう職場環境』です。
いつもより+αの心がけをしていきましょう。
厚生労働省では、過重労働による健康障害を防止するために「過重労働による健康障害防止のための総合対策」を平成14年2月に策定しました。
過重労働による健康障害を防止するには事業者が必要な措置を講じることはもちろんのこと、9月のリーフレットでも記載したように労働者自身が自らの疲労度を把握・自覚して積極的に健康管理を行うことが重要になります。
自分自身で疲労度を把握するのはなかなか判断が難しいですが、厚生労働省や中央労働災害防止協会のホームページに「疲労蓄積度自己診断チェックリスト」が公開されているので気になる方はアクセスしてみてください。(アドレスは下記を参照してください。)
【疲労・ストレスの蓄積を予防しよう!】
疲労の蓄積を防止するには、負担を減らして身体を休めることが大切です。
ライフスタイルからくる疲労は改善可能なことが多いですから睡眠時間や休養などを、見直すことから始めてみましょう。
ストレスは睡眠サイクルの周期を短くしてしまい睡眠リズムが狂う、ともいわれています。
最近なんだかよく眠れない、と感じている方、それはストレスから来ているものかもしれません。
生活上の変化はありませんでしたか?
仕事の悩み、人生の悩み、家庭の悩みなどこの機会に考えてみませんか?
原因をひとつでも取り除けたらストレスや疲労の蓄積も軽減できるかもしれません。
疲労やストレスは原因を認識して適切に排除することで軽減させることが可能です。
まずは自分自身を見つめてみましょう。
解決できなければ身近な人物に相談してみるのもいいでしょう。
また、場合によっては産業医や登録医、管理監督者などの専門者に相談することも必要なのかもしれません。
〜疲労蓄積度自己診断チェックリストはここから〜
厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp
中央労働災害防止協会 http://www.jisha.or.jp
ご自分で見られる環境にない方は本社営業部森山までご一報ください。
チェックリストの印刷物を差し上げます。
【 眠 り 】について考えよう
皆さん、毎晩ぐっすり眠れていますか。枕がかわると眠れない、毎晩羊を数えてる、おやすみ三秒!などなど、いろいろな方がいらっしゃるのではないでしょうか。
ストレスや疲労との関係も重要なようですし、考えすぎるとますます眠れない!
なんて事態も招いてしまいそうなのでここでは「眠り」についての豆知識を少しだけ紹介しましょう。
1.睡眠時間のこと
「理想の睡眠時間は8時間」という言葉を耳にしたことのある方が多いと思いますがこの「8時間」というのに医学的根拠はありません。
統計から出された平均的な数字で年々減少傾向にあるようです。
こだわるべきはむしろ時間よりも「質」です。時間が長くても短くても目覚めがすっきりして、ぐっすり眠ったと満足感の得られる眠りがその人にとって「質」がよいということだそうです。
また個人でも季節によって睡眠時間は変わり、また歳をとると次第に短くなっていきます。
2.寝る直前のこと
就床前のカフェイン摂取と喫煙は控えましょう。
カフェインは覚醒作用、ニコチンは交感神経を刺激するため睡眠を妨げます。
反対に軽い読書や音楽、ぬるめの入浴、香りなどでリラックスすると入眠しやすくなります。
3.就床時間のこと
眠ろう眠ろうとするとかえって頭はさえてきます。
ここはひとつ眠くなったら寝よう、と考えを切り替えることも大切なのでは?!
4.起床時間のこと
早く寝るから早く起きられる、のではなく、早起きが早寝に通じることを覚えておきましょう。
5.光の効果のこと
人間の体には体内時計があります。
目覚めたらまずは太陽の光を浴びましょう。日光を取り入れることで体が朝を認識します。
また、太陽の光を浴びてから15〜16時間後に眠気が現れるので、起床が遅ければ当然就寝も遅くなりさらに翌朝も遅くなり・・・と悪循環に陥ることに。
また就寝時の照明が明るすぎると体内時計のリズムが崩れる原因となり、入眠を遅らせてしまいます。
6.規則正しく、ということ
朝食は毎日同じ時刻に取りましょう。
朝食の一時間前から消化器系の活動が活発に動き始めて目覚めも良くなり、朝食もしっかり食べられるようになります。就寝前どうしても空腹で眠れない!
というときは消化の良いものを少量にしておきましょう。
特にたんぱく質の多い食事は睡眠の妨げになります。
また、運動週間のある人は不眠になりにくいそうです。
軽く汗ばむ程度の運動でも十分効果があります。毎日規則的に行ってみましょう。
7.昼寝のこと
昼食後から15時までの間の昼寝は日中の眠気を解消するのに一番いい時間帯です。
そして20〜30分くらいにしておきましょう。
30分以上になると体も脳も眠る体制になってしまい夜の睡眠に悪影響となってしまいます。
8.熟睡感のこと
眠りが浅いと感じるときはあえて遅寝・早起きをしてみましょう。
就床時間を減らすことによって必要時間だけ床にいることで熟睡感が増します。
9.イビキのこと
「イビキ」とは睡眠中にのどが狭くなって、空気が通る際にのどが振動して音がなるものです。
寝ることによってのどの周囲の筋肉の働きが弱まってのどが狭くなるので睡眠中にイビキをかくのです。
健康な人は熟睡中にイビキをかきます。ただし、激しいイビキや呼吸停止を伴う場合、睡眠時無呼吸症候群やナレコレプシー、季節性のうつ病などの可能性もありますので思い当たったら専門医に相談してみましょう。
10.日中の眠気のこと
長時間眠っているにも関わらず日中の眠気が強いときは「過眠症」という病気が隠れている場合があります。専門医に相談をしてみましょう。
11.寝酒のこと
寝酒をすると深い睡眠を減らし、夜中に目覚める原因となります。また連用することで慣れが生じ急速に量がふえて今度は精神的や身体的に問題が起こることも考えられます。
12.睡眠薬のこと
医師の指示に従って使用することが大事です。必ず専門医に相談をして正しく服用しましょう。
〜 人はなぜ、眠るのでしょう 〜
「睡眠」は身体の休息はもちろんのこと、脳が休息するためにも大切な時間です。
身体の疲労は横になって休めばある程度の回復は可能です。
しかし意識や知能、記憶などの知的活動を行う大脳を休息させるのは起きている限り不可能です。
精神的な疲労を回復するには脳を深く眠らせることが大切なのです。
『寝る子は育つ』とは、昔から言い伝えられていることですよね。これにも根拠があります。
脳が深い眠りに入ると成長ホルモンが分泌されます。この成長ホルモンは細胞の新陳代謝を促して皮膚や筋肉、骨などを成長させたり、日中の活動で傷ついた筋肉や内臓などを効率よく修復する働きがあるのです。
「睡眠」は身体と脳を再生する工場のような働きをしているんですね。心と体の健康を保つためにも快眠を心がける必要があるようです。
〜 眠りを誘う方法 〜
「2.寝る直前のこと」にも少し書きましたが、ほかにもこんな方法もありますので試してみてください。
1.ほどよい刺激をあたえよう!
眠りに就く前にある程度の刺激が快眠を誘います。単調な音や聞きなれた音楽は、脳がその音を抑制しようとして一種の睡眠状態になるのでよく眠れます。
2.ほどよく疲れよう!
精神的な疲労が大きい場合は疲れのバランスが悪くて熟睡できません。軽い運動、ストレッチをしてから床に就きましょう。
3.ホットミルクを飲もう!
睡眠前にホットミルクを飲んでみましょう。牛乳に含まれる「トリプトファン」という成分は体内に入ると睡眠物質「セロトニン」に変身!!体も温まり、ほどよい腹具合でぐっすり眠りましょう。
4.お風呂に入ろう!
ただし快眠のためには38度前後のぬるめのお湯でのんびりと、が鉄則です。熱いお風呂は交感神経が活発になってしまい、逆に目がさえてきてしまいますよ